薬剤師

クオール薬局の不祥事の原因と、個人でできる対策について

先日、大手チェーン調剤薬局のクオールで不正が行われていたことがニュースになりました。

クオールって大丈夫なの?

じゃあ自分の会社はどうなんだろう・・・

など、薬剤師としてはさまざまな不安が出てくるかと思います。

会社の悪事を通報することはなかなか勇気がいることかもしれません。しかし、自分は不正しないように、もし完全にクロな不正をしていた場合に会社を辞めてもいいと考えられるようになることは大事だと思います。

今回は、クオールの不祥事を聞いて個人的に思ったことを書くとともに、不祥事への対策を考えたので、ぜひ参考にしてください。。

上司からのプレッシャーと会社への依存は危険

あなたはなぜ不祥事が起きたのだろうと思いますか?

ぼくとしては、不正の原因は上からのプレッシャーであろうことは容易に想像ができました。ぼくもチェーンの薬局に勤めていた時期があります。なので、社長やエリアマネージャーなどから点数を取る努力をするように言われるのはわかります。

ただ、プレッシャーがきついからといって、不正をするのはダメってことは簡単に判断できるはずです。しかし、その判断ができなかった。

なぜでしょう?

会社に依存しているから、とぼくは考えました。

その会社でなければ薬剤師を続けることができない、だから不正をしてまで上の言うことを聞いたのではないでしょうか?もし薬剤師としての能力に自信があったら、嫌なことははっきりと嫌と言えばいいと思います。

上に逆らった結果クビになったとしても、再就職すればいいだけでしょう。なんだかんだ人手が足りていないのだから、どこでも就職できると思います。

そこまで追い込まれたことがないので、実際にこのような状況になったら、そんな簡単に決断を下すことは出来るかはわかりません。ただ、本部から色々厳しく言われることが嫌で辞めた先輩は実際にいます。ぼくもきっとそうするでしょう。

不祥事を隠蔽することでストレスを感じてしまう

少し話は変わりますが、僕自身数字についていろいろ上から言われたことがあります。もっと、売上をあげろ、やる気ない人はやめさせていいなど。あとは、残業代はつけないようにとか。

先輩が当たり前のようにサービス残業をしていたのを見て育ったので、ぼくも当たり前のようにサービス残業をし、それを周りにも暗に示していたかもしれません。ただ、異動を期に、そのような立場ではなくなったので、その後は平和に過ごしていました。

じゃあ、もし今その立場に戻ったとしたら、また厳しい指示を出すかと言われれば、もうしないと言えます。別に今の薬局をやめさせられてもいいという考えがあるから。あとは、給料が下がることへの不安があまりないから。

おそらく不正をした管理薬剤師は、役職を解かれることによる減給も頭によぎったのではないでしょうか?

不正をしてお金を得たとしても、たいした金額にならないし、そんなことまでしてお金をもらってもストレスになります。ストレスが溜まればそのお金を使ってしまう。つまり、多くもらったところで、その分多く使ってしまうので、不正によるお金には意味が無いのです。

ではどうしたら会社に依存せず、自立できると思いますか?

会社に依存しない働き方をするために

ここからは、不祥事を起こさないために、個人的にできる対策を考えましょう。

1つ目は、薬剤師としての能力を高めること。

ぼくが実際に意識しているのは、会社から何か指示が出たときに、それはこの会社以外でも役に立つかってことです。チェーン薬局では、残念ながら、役に立たないことが多いかもしれません。

あとは自己学習の機会を作ってください。気になる書籍を買って勉強するとか、患者さんとの会話でわからなかったことを調べるなどなら簡単にできます。

2つ目が、調剤薬局以外でなにか社会に役立つことをし、お金をもらうこと。

資格をもっていると、ついその資格を活かして何かやろうと考えてしまいます。薬剤師免許があるから、薬剤師として働こうとか。そんなことにとらわれず、自分の好きなことで稼げばいいのです。薬剤師資格は、自分の選択肢を広げるためにもっているというマインドでいたいと日頃から考えましょう。

ただ、大学では薬の勉強しかやってこなかったという人も多いはずです。なので、取りかかりやすいのは、自分が勉強になった書籍のアフィリエイト記事を作成することでしょう。薬の勉強で薬剤師としての知識を高め、その役に立って本をアフィリエイトすれば一石二鳥です。

もし、いつか不正を強いられるような状況に陥ったときに、薬剤師としての個の力に自信を持ち、また副業で十分な収入があるのでと、不正なんかは丁重にお断りし退社できるように、一緒に頑張りましょう。

クオールの不正発覚は内部告発だったことから

最後に、クオールの不正発覚が内部告発だったことから思うことをお話します。

それは、クオール薬局の薬剤師=信用ならない、という考えはやめてほしいということです。実際、内部告発をした勇気のある人だっているのですから。また、クオールに就職したぼくの友だちは、学生時代から真面目で優秀な人でした。

不正をしてしまう人がいて、そのような環境におちいる会社ではあるけれど、中にはちゃんとした薬剤師もいるということを忘れないでいただければと思います。

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