ロンドンの旅も3日目。
朝はロンドン塔のまわりをのんびり歩いて、リスに出会ってちょっと嬉しくなったり、タワーブリッジを見上げたり。
HRヒギンズで紅茶を飲んでほっと一息ついたあとは、大英博物館を再訪して、前日に見きれなかった展示をゆっくり楽しみました。
Pret A Mangerでのランチでは、ちょっとしたハプニングも。そんな午前の思い出を、ゆるっと振り返ります。
ロンドン塔の朝と、街中で出会ったリス
この日の朝は、ロンドン塔へと向かうところからスタート。
電車の駅を出て歩いていると、目の前をサッと横切る小さな影が。
よく見ると、それはリスでした。
リスを見たのはインド以来かもしれません。まさかロンドンの街中にもリスがいるとは思わず、びっくりしました。
駅からしばらく歩くと、タワーブリッジに到着。
タワーブリッジを背景に昇っていく朝日と、ロンドン塔の歴史ある建物が重なり、とても幻想的な風景が広がっていました。
赤いロンドンバスがタワーブリッジを渡る瞬間を狙って、しばらくシャッターを構えていたのを覚えています。
ロンドン塔には入場せず、外から周囲をのんびりと散策しました。
ロンドン塔については、絵の勉強をしていたときに見た「レディ・ジェーン・グレイの処刑」という絵画がきっかけで、その舞台となっていることを知りました。
歩きながら、「この辺りに、あの絵に描かれていた女性が埋められているんだよね」と話していたのも印象に残っています。実際の場所に立つと、絵で見た情景が一気に現実味を帯びて感じられました。
HRヒギンズで紅茶とコーヒーのひととき
次に向かったのは、楽しみにしていたカフェ「HR Higgins」。
電車で移動したのですが、1月3日というのに通勤中の人がちらほら。ロンドンでは、新年から日常が始まっているようです。
HR Higginsでは、私はコーヒーを、奥さんは紅茶を注文。
地下にある落ち着いたイートインスペースで、ゆったりとした時間を過ごしました。空いていたこともあり、内装の写真を撮ったり、しばしのんびり。
紅茶は繊細でまろやか、でも決して薄くなく、飲んだことのない味わいで驚かされました。正直、コーヒーの味はその印象の強さにかき消されてしまいましたが、たぶんおいしかったと思います(笑)。
お土産にコーヒーやお菓子を買う予定でしたが、事前にチェックしていた商品は見つからず。また、ドリップパックは扱っておらず、粉のみの販売で「パックは自分で用意してね」と言われて今回は断念。
イートインだけを楽しんで、お店を後にしました。
再訪・大英博物館で出会った名品たち
その後は、前日に続き大英博物館へ再訪。今回は2階フロアを中心に見学しました。
特に印象に残っているのは、雄山羊の像とポートランドの壺。
雄山羊の像は思ったよりも大きく、表情とどこか不気味な雰囲気に引き込まれました。
ポートランドの壺は、表面にカメオのように彫られた繊細な絵柄が美しく、少しアダルトな雰囲気もあり、静かに魅せられるような存在。近くでじっくり眺めていた時間を、今でもよく覚えています。
また、日本の展示スペースがあったのも印象的でした。海外の有名な博物館に日本文化がしっかり紹介されているのを見ると、なんだか誇らしくて嬉しい気持ちになります。
ひと通り見終えたあとは、博物館内のお土産屋さんにも立ち寄りました。
奥さんが購入したのは、ロンドンらしいデザインのリップクリーム3本セット。友だち2人に1本ずつプレゼントして、残った1本が自分用に。
そのリップクリームが一番ロンドン感の強いデザインだったそうで、「普通の人は、ロンドンらしいデザインはわからないのかな」と、ちょっと苦笑いしていたのが印象に残っています。
「Mind the gap」の誘惑とお土産選び
さらに博物館を出たすぐ近くのお土産屋さんにも立ち寄ってみました。
いかにも観光地といった雰囲気のお店で、店員さんはおそらくインド系の方だったかと。そこで見かけたのが、「Mind the gap」と書かれたマグネット。
ロンドンの地下鉄では「Watch your step」ではなく「Mind the gap」と表示されているのが印象的だったので、記念に…と悩んだのですが、結局はロンドンの名所がデザインされた定番マグネットを購入。
振り返ってみると、「やっぱりあのマグネットにしておけばよかったかな」と、ちょっとした後悔が残っています。
Pret A Mangerでランチと小さなハプニング
大英博物館をあとにし、ちょうどお昼どきだったので、ロンドンに行く前にYouTubeで見かけて気になっていたカフェチェーン「Pret A Manger」へ。
店内には、コンビニのような冷蔵ケースが並んでいて、サラダやサンドイッチなどがずらり。
新鮮な野菜がたっぷり摂れると評判のサラダをひとつと、ボリュームが欲しかったのでサンドイッチも一緒に選びました。商品を手に取ってレジに並び、店内で食べることに。
いわゆるチェーン系カフェのような雰囲気で、緊張せずに過ごせるのがありがたいところ。テーブル席はすでに埋まっていたため、道路に面したカウンター席へ。ロンドンの街並みを眺めながら、落ち着いて食事ができました。
サラダは期待通り、シャキシャキと新鮮な野菜がたっぷり。サンドイッチは少し冷たくて、正直なところ前日に食べたGAIL’sのものの方が好みだったかもしれません。
それでも旅先で、地元の人たちに混ざって、同じような食事をするというのはちょっと嬉しい経験。旅行中の“日常感”が感じられて、なんだか心地よかったです。
食後、トイレを探して地下に降りてみたのですが、そこはどうやら厨房だったようで、店員さんに「トイレは上だよ!」とやや強めの口調で言われてしまいました(笑)。
気を取り直して1階へ戻り、今度は正しい場所を見つけたものの、トイレの扉には暗証番号式のロックが。
レシートに書かれた番号を入力する仕組みのようですが、それらしき数字をいくつか試しても開けることができず、結局あきらめることにしました。
急ぎではなかったので大事には至りませんでしたが、ちょっとしたハプニングとして、しっかり記憶に残っています。